KDX125のエンジン焼き付きの原因のひとつにこのギヤの破損があります。
焼き付いて気がついた時には廃盤になってしまったシリンダーにもダメージがいくので、さらに深刻な整備点検時にクラックが見つかった場合は、混合ガソリンに切り替えるか、ギヤを溶接修理するか、交換かのいずれかの判断が必要です。
クラックは止めないと確実に進行していきます。
純正マテリアルはエンジニアプラスチックのアロイなので、プラスチック成型パテでは修正能です。

こちらのリプロダクトギヤはマテリアルは強度、温度、耐化学性等、純正ギヤに劣ることはありません。
一般規格にはない特殊なモジュール、純正マテリアルを調べる為の費用、極小ロッド製造、3Dプリンターでは強度的な心配が拭いきれず(3Dプリンター製造メーカーに確認しました。)ひとつひとつ削り出す製造方法の為、コストは大きくなってしまいます。

ブッシュも変なサイズで、専用に削り出し樹脂との滑り止め加工と適切な嵌め合いに加工し圧入してあり、一体式のギヤよりコストがかかってしまいます。
寸法はほとんど純正ギヤと一致しますが、あくまでも社外部品としての代替部品となります。
念の為3年程のテスト期間を設けました。
専用に金型を設計製造し大量生産にすれば1つあたりのコストはかなり抑えられるのですが、初期投資コストが全く割に合わない為、断念せざるを得ませんでした。
KDX125を長く乗りたいオーナー様向けです。